こころを元気にする神戸のアートスペース:アート教室、アートを通じたボランティア・イベント開催

色彩楽園は20周年を迎えました

ごあいさつ

1995年、神戸は大震災に見舞われました。
とてつもなく衝撃的なできごとに「子どもの心が危ない」と言われ、後に「心のケア元年」と言われたこのとき、クレヨンや色鉛筆を抱えて避難所などに出かけて、被災した子どもたちの心のケアのための出張アトリエ活動を行いました。これが色彩楽園のはじまりです。

当時毎日元気に学校に通っていた子どもたちも、色や形で心の内に秘めた様々な感情や欲求を表現することで落ち着きや集中力を取り戻していきました。クレヨンや色鉛筆は、心にダメージを受けた子どもたちの回復の手助けをしたばかりか、それぞれが持つ力をも発揮させたのです。

あの日から20年、色彩楽園は今も変わらずすべての方の心の健康を支え、それぞれが力を伸ばすサポートを続けています。

子どものアトリエ、中高生のアトリエには、様々な子どもたちが集まっています。絵を描くこと、つくることが大好きな子はもちろん、受験の準備をがんばっている子もいますし、中には学校を休んでいたり、発達の悩みを抱える子もいます。どの子も時には辛い想いを抱えたり、表現できなくなったりすることがありますが、その苦しささえも表現して本来持っている力を発揮できる状態を取り戻しています。心のバランスがとれているときの子どもたちは、「チャレンジしたい!」意欲に満ちあふれていて、自分の力で世界をどんどん広げています。

また、大人の方を対象としたカラーヒーリングクラスや講座、相談室では、悩みや不安を抱えている方も、より充実した生活をしたい、勉強したいという方も心のままに画材を楽しんでいます。色の力でネガティブな感情を吐き出したり、心の中を整理したりながら心が充実していくことを感じておられます。回を追うごとに、受講者のみなさまの表情が生き生きとしていく様子は、さらにお互いを刺激し合って相乗効果を生んでいます。

もちろん、自然災害などで心にダメージを受けた子どもたちのケアボランティア活動も続けています。ことに近年の自然災害の多さ、規模の大きさは驚くべきものがあり、行政レベルでの体制も整備されてきています。絵によるケアも広く知られるところとなりました。この活動の原点となった阪神大震災後のケア活動は「あおぞら色彩楽園」として今も神戸の地で続いています。子どもの心を解放する目的はそのままに、子育て支援や保護者のリラックスの場として、さらには家族のコミュニケーションの場として毎月多くの参加者で賑わっています。また、同時に子どもたちを支える活動に関わりたい、役立ちたいと願うボランティアスタッフもめきめきと力をつけています。子どもたちは、その真摯な姿に触れながら自分だけのアートを生み出し、ボランティアスタッフは子どもたちのエネルギーに触れて成長を続けていて、単なるスペースではなく、街と人の活性化にもつながる活動に成長しました。
これからも、これまでの各地での経験と研究・ネットワークを活かして、引き続き子どもの心のレスキュー活動のシステムづくり、スタッフの養成を目指します。

多くの方々に支えられて、色彩楽園は20周年を迎えました。これからも成長を続けたいと思っています。
心が軽くなって、楽しさを感じるアンテナが磨かれる、エネルギーが湧いてくる。そんなスペースにぜひお越し下さい。

ドクターの声:

悩みと言えば、カウンセリング。
でも、言葉では言い尽くせないことが実は山ほどあるし、その方が大事なことでもある。
私たちの体験や気持ちを言い表すことは、本当に容易なことではない。
そこで、コトバ以外のノン・バーバル、パラ・バーバルな世界が大事になる。
気持ちや思いを、いろいろな色で、形で、線で、塗りたくりで、泥んこで、切り刻みで、切って貼って表現することで、想いを 形にすることができる。

1回だけでは、物足りないが、繰り返し続けることで、実は自分の思っていたこと、考えようとしていたことが、何なのかを知ることができる。これはとても大事なことではないだろうか。
教えてもらうのでもない、助けてもらうのでもない。しかし自分で困難な問題を考えて、解決に向けた、こころの整理ができる。自分で、自分の成長を体験できる。これは人格の発達以外の何物でもない。

トラウマを抱えた人や、発達障害がある人や、それを見守る人 にとってはもちろん、誰にとっても必要な内面作業である。
参加し、 体験すれば、それを実感できます。ぜひ、ご参加をしてください。

長尾こころのクリニック院長 長尾 圭造先生:
長尾こころのクリニック院長。国立病院機構榊原病 院名誉院長、日本乳幼児医学・心理学会編集 委員長、近畿児童青年精神保健懇話会会長、 三重県医師会学校メンタルヘルス分科会会長

あおぞら募金 20円募金スタート!

昨年は多くの方々に「あおぞら募金」に御協力いただき、一年を通して「あおぞら色彩楽園」を開催、また、福島県や広島県でおえかきケアを実施することができました。ありがとうございました。
今年は色彩楽園20周年を記念して、20円募金をスタートしました。
できるだけ多くの方々に一口20円の募金にご協力いただき、あおぞら色彩楽園の開催や被災地等でのおえかきケアボランティア、指導者養成に役立てます。御協力よろしくお願いいたします。

  • 一口20円
  • 2015年12月31日まで
  • 3万口60万円
  • あおぞら色彩楽園、色彩楽園、その他各地のあおぞら募金箱設置場所にて受け付けます。
  • ゆうちょ銀行 00950-2-99008・口座名義 色彩楽園 (あおぞら募金と明記して下さい)
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